『プロローグ』

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『プロローグ』

 今年も晩夏を迎える。私は毎年この瞬間がどこか切ない気持ちになる。線香花火がジリジリと音を鳴らし、最後にポトっと落ちるその火玉音は誰の耳にも届かない。  そんな感じの切なさ。虚しさ。と言っても過言ではない。
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