不撓不屈

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確かにそうかもしれないけれどそんなにはっきりと言われたのは初めてだった。 へこむ私とそんな私をみて笑うママ。 「まぁでもあなた雑草みたいで好きよ」 「そ、そうですか」 そんなことを言われても全く褒められている気がしない。 はぁ、また職探しかぁ…なんて思いながら私は目を閉じた。 と、その瞬間…―。 「ママ!大変です!」 若い女の子が急に休憩室へ入ってきた。 ママが立ち上がりどうしたのか問う。焦ったように言葉を詰まらせながら 「今日5人も休むって連絡が…」 「ええ?急に…どうしたの?」 「それがみんな熱が出てるのでインフルエンザの可能性が…」 「…なんてこと。今日は指名ですでに予約が入っているのに」 「とりあえず今日予約しているお客様には、電話してきます」 「そうね…」 ママが肩を落として、手を口元に当てながら戸惑っていた。 私はママに向かってこんなチャンス逃がせないと思い 「ママ!私…やります!」 「え?」 「今日だけでも…っていうのはダメでしょうか」 「ダメよ。教え込むことが多すぎる」 「…記憶力だけはいいです!」 「…」
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