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哲平と弥生の「賢者タイム」
ベッドの上は「大惨事」であった。
弥生と須藤は、動く気配一つなく
哲平は、一人ずつ風呂場に連れて行く羽目に陥った。
途中で目を覚ましたのは弥生で
弥生はジャグジーバスが気に入ったのか
哲平が死んだような須藤を洗っている間も
鼻歌を歌いながら、浴槽に浸かっていた。
「哲平ちゃんのペニス、デカいね」
「うん、よく言われる」
「それ入れられたら、脱肛もするわな・・」
「弥生ちゃん、のぼせるよ?」
「あぁ、もう出る」
「体拭いたら、たいちの下着と寝巻持って来てくれない?」
「うん、勝手に出していいの?」
「あっと、もうベッドの脇の椅子に出してあるから」
「了解、私もなんか借りて良い?」
「うん、たいちのなら丁度良いんじゃない?」
「ありがと」
弥生はザッバーンと言うけたたましい音と共に立ち上がり
スタスタと出て行った。
(男前だなぁ・・さっきはあんなだったのに・・)
弥生のおねだりする可愛らしい姿を思い出して
一人笑う哲平であった。
須藤を抱えて脱衣所に出ると
バスタオルを広げた弥生が待っていた。
須藤を長椅子に座らせ、弥生に任せた哲平は
素早く身体を拭い、寝巻を身に着けた。
「これ、刺青じゃないよね?」
「これ?うん藍染」
「刺青入れればって私言ったのになぁ」
「そうなの?」
「うん、友だちでね、彼氏に言われて指の付け根に入れてる子がいるの。
案外気付かないもんだし、陰毛だと思われるから平気だよってね」
「そっかぁ・・」
「たいちさん、可愛いね」
「うん、メチャクチャ可愛い」
「哲平ちゃんの前では、だな」
「そうかなぁ~」
「私、最初から全部見てたけど、あんな可愛い先輩、初めて見た」
「そうか・・」
「やっぱり今野兄弟には敵わないや~~」
「ありがと」
哲平は須藤に下着を穿かせ寝巻を着せると
ヒョイっと抱きかかえ、弥生に微笑んだ。
「コイツ、寝かせてビールでも呑もうか?」
「あ、イイねぇ!」
「妊娠・・してると良いね・・」
「あれだけビュンビュン中出しされればね、出来てると思うよ?」
「ビュンビュンって」
「アハハ!だって、凄かったよ?溜まってたんじゃない?」
「あぁ、オナニーしてなければ一週間・・かな?」
「そんなにかぁ・・先輩我慢するんだ?」
「うん、何かもう俺じゃないとイけないみたい」
「惚気てる?」
「違うって・・。あのさぁ・・弥生ちゃんありがと・・」
「何?・・あぁ・・良いよ。私哲平ちゃんも先輩も大好きだから」
「ごめんね、キズがつくし・・」
「妊娠出産がキズだって思うヤツは碌でも無いよ?
私は、そんな男は選ばないから大丈夫だよ」
「うん・・ホント・・ありがと」
須藤は寝落ちしたまま、翌日まで目を覚まさなかった。
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