私の親友は嘘つきでした

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会社に到着して、始まって30分頃、経った頃だった。 「ちょっと~!鈴木さん!何これ!?全然ダメじゃないの!こんな間違えして!早く直しなさい!」 「えっ、えぇっと、、これ私じゃないです。」 いつもヒステリックに怒る女上司、根本敦子(45)。 とても、気が弱く心配性の鈴木琴美(23)。 上司の根本は、鈴木を強く叱りつける。 「え~っ?じゃあ、この間違いは誰なのよ!?」 「え~ぇっと、その~ぉ。」 「誰なの!忙しいんだから早く言いなさい。」 部屋に響き渡る程の大きな声に鈴木は圧倒されて、 「え~っと、すみません。」 「も~早く直してっ!!」 今日も根本は鈴木を叱りつける。 鈴木は辺りを見回すと皆、目が合った瞬間、目をそらした。 このミスは鈴木のミスでない事は私は知っていたが、根本の矛先がこちらに向いてくるのが怖くて何も言えなかった。 このミスは他の同僚の佐藤美奈(29)のミスだ。 その佐藤は、鈴木が怒られている時見ていたが、鈴木が一番に見た時にスッと目をそらしていたのを私は見ていた。
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