14人が本棚に入れています
本棚に追加
仕事が終わると3人で和食の居酒屋に向かった。
初めてのお店に少し緊張しながら店内に入ると、とても雰囲気が落ち着いていて、半個室で照明も少し暗くBGMも、しっとりした音楽だ。
「わ~ぁ、結構、雰囲気いいね。料理も美味しそう。」
「本当、田嶋さんは食いしん坊だなぁ。そんな事よりも、まずは何飲む?」
「何~それ!もぉ~私は生!」
「ありがとうございます。私も生でお願いします。」
「じゃあ、僕も生にしようかな。」
注文のボタンを押し定員さんが来た。
「とりあえず生を3つお願いします。」
ある程度、おつまみを注文して、生が皆の前に登場した。
「カンパーイ♪」
「お疲れ様です~」
「カンパーイ。」
一斉に乾杯すると、未希と健太はジョッキの半分程、飲み干した。
「ぷはぁ~美味しい。」
「クゥ~生き返る。」
鈴木は2人の飲みっぷりを見ながら、微笑んでいる。
「そうだ、相談だったよね?」
「そうだね、鈴木さん、何か相談があったんだよね?」
「はい・・」
鈴木は、急に暗い表情になり口を開いた。
「私、佐藤さん達に嫌われていると思うんです。挨拶も無視するし、トイレで会っても、無言になって、すぐに出て行って避けられてるし、今日だって、実は私のミスではなくて、佐藤さんのミスなんです。」
「そうだね。私も鈴木さんのミスじゃないって事、知ってたんだけど、言ってあげられなくて、ごめんね。佐藤さんの事は気にしないようにした方が良いよ。」
「そうですよね。でも結構、私、、
限界なんです、、。」
「そうなんだね。でも私達もまた話も聞くし、ストレス溜まったら私達に吐き出してくれても構わないからね。」
そんなやり取りをしていると、健太が口を開いた。
最初のコメントを投稿しよう!