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「僕達がまだ仲良くなり始めた頃、タイプの話をしたけど、実はあの時、緊張していて真逆の事言っちゃったんだ。つまり今更言うのは照れくさいんだけど、タイプは未希そのものなんだ。でも未希にも選ぶ権利はあるし、親友っていう関係も壊したくないから、今のままでいて。嘘ついて、ごめんね。」
「えっ?」
私は初めて、健太にキュンと感じると共に、次第に心臓がドキドキ苦しい程に動きだした。
何?この感覚。一瞬で私、健太に落ちたのかな?
「ちょっと~ぉ。」
最初の頃に健太にタイプは私の真逆と言われ傷つきたくないし強がって、私も真逆と、それが現実だと思い込んでいたけど、初めて健太に会った感覚を思い出した。
初めて会った時、カッコいいと思ったんだった。
「あのさ、私も健太と同じだよ。タイプ真逆と言ったけど、健太の事、カッコいいと思ったし。」
「えっ?未希、じゃあ僕と付き合ってよ。」
私は自分の心臓がドキドキ苦しい事を悟られないように普通に振る舞った。
「いいよ。何か恥ずかしいんだけど。」
「やったー。未希ありがとう。」
健太は未希を強く抱きしめた。
それから2人は愛を育み、あっという間に時間が過ぎていった。
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