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私は、思いを押さえ切れずに、あなたに駆け寄り、
あなたの胸の中で、泣いた。
あなたは、私を、強く抱きしめて、こう言った。
【僕は、あなたが好きです】と、、、。
私は、涙の溜まった目で、あなたを見つめて、頷いた。
友達が、 【早く、帰ろう】と、私の腕を掴んだ。
雨が、ぽつぽつと、降り始めていた。
あなたと、一緒に歩いていた人が、
【どちらの大学に、通っているんですか?】
と、訊いた。
友達は、 【A大学です】と、言って、私の腕を強く引っ張った。
私は、あなたの胸から離れて、仕方なく歩き出した。
もう、あなたに、会えないのかと思うと、悲しくて、切なくて、顔中涙だらけになった。
なぜなら、私は、もうすぐ、目黒の方に引っ越す事が、決まっていたから。
私は、ゆっくり歩いていた。泣きながら、、、。
すると、あなたは、私を追いかけて、名前と電話番号の書いてある、小さな紙を渡してくれた。
それは、今でも、大切に取ってある。
その時、私は、あなたに書いた、手紙を持っていない事に気づいた。
゛初めて書いた、愛する手紙”
それは、結局、あなたに渡す事は、なかった。
今でも、私は、持っているけれど、、、。
あなたは、今、読んだら、どう思うかしら?
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