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「しっかり解そうな」
優しい声と共に御影さんの指がゆっくり入ってくる。
「……ぁ」
同時に力が入って指をギュッと締め付けてしまう。
「いい感じだな」
グリッとお決まりの箇所を押されたら、反射的に「んあっ」と高い声が出て、ピンと僕のが弾む。本当におもちゃみたいに反応してしまう。
「う……ぅ、っはぁ、ぁ……」
詰まる息を吐きだしながら呼吸する中で一本、二本、三本……増えていく指。シャワーの音に混じって聞こえるグチュグチュといういやらしい音が聞こえて耳を塞ぎたくなった。
浴室の熱気と、絶え間ない快楽と、どうしようもないくらいの恥ずかしさ。なのに、吐く息は熱っぽくって。
自分じゃないような自分自身に抵抗あるのに、もっとって気持ちが奥の方から手を伸ばしてくる。
「もういいな」
御影さんの低い声が耳朶をなぶる。
もしかして、僕の中の声が御影さんにも聞こえちゃったかな?
ビクビクともアワアワとも言えない感覚の中、ズルリと指が出て行く。代わりにもっと確かな先端がピットリとそこに触れた。
「あ」
期待が疼く。ゆっくり潜り込み、侵し、御影さんがズッズッと奥まで満たしていく。
「……ふ……あぁ……」
塊は大きくて、強引なのに優しくて、御影さんだって感じる。御影さんとしかこんなことしないから比べるとかもないんだけど、なぜか心底そう感じた。
御影さんは奥まで収めると片手を僕のお腹に回し、下腹を押さえつつ収めたモノでズンと突いた。
「んあっ!」
そうされると僕は、たちまちガクンと腰が抜けてしまう。御影さんがお腹に当てた手で僕を支えたまま、うなじをねっとりと舐めながら囁く。
「いいか?」
そんなの聞かないでよ……と思いつつ、わなわなと震えながら頷いた。
「俺も気持ちいいぞ」
ズンとまた突かれて、脳までキーンと痺れが走る。
すさまじい快楽。 ひとりで抜いたってこんなに気持ちよくならないし。エッチがこんなにめちゃくちゃに気持ちいいなんて、中を擦られるとこんな風になっちゃうなんて。御影さんとこうなるまで知らなかった。
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