360人が本棚に入れています
本棚に追加
僕を起こし、腰を引き寄せ、跨がせる。
だからどうして廊下でなんだよ! と言いたいのに言えない。チラチラと辺りを見る。もちろん誰もいないけど、いないからいいとかそういう問題でもない。真っすぐに伸びる廊下。がらんとした風景。こんなところでって思いながら、渋々床に両膝を突いた。
御影さんは唇を舌でペロリと舐めながら僕を見上げる。
本当に獣みたいだ。頭からバリバリ食べそうな目で見てる。背筋がゾクリとする。その視線から逃れたくて、僕は掛けていた眼鏡を取ろうと手を持ち上げた。
「眼鏡外すな」
僕の気持ちを見透かすように意地悪を言う。
なんでだよって思うのに、結局何も持たないまま手だけスルスルと下ろしてしまう。そんな不甲斐ない自分に唇をグッと噛んだ。
御影さんは自分のを握るとグイッ上に向ける。俯く僕の視界に否応なしに突きつけられたそれは先端から透明な液体を浮き出していた。
ドクンとお腹の底から響く興奮。
御影さんを獣だとか、なんだとか言いながらも、御影さんの先走りに興奮する自分が恥ずかしい。ギュッと目を瞑ると、更に腰を引き寄せられた。御影さんが割れ目の奥へその雫を擦りつけてきた。
ヌルヌルの感触に下半身にクッと力が入る。付近に触れる御影さん。じれったくて早く入れて欲しくなる。もういっそ! そう思った瞬間、先端がツプッと潜り込む。 僕はその感覚と共に俯いてた顔を上げ、息を吸った。
御影さんが僕の腰を両手で鷲掴み下ろす。
「んあ!」
グプッと一番太いところを飲み込んだ途端、ズブズブと奥へ進む。それをお腹の中で感じた。
「眼鏡だと余計に淫乱に見えるな」
御影さんが嬉しそうに言った。カッと顔が熱くなる。
そうだ、僕は自分目線でしか気にしてなかった。御影さんのゾクゾクする顔を見ていたくなくて眼鏡を外そうとしていた。でも、はたから見れば素っ裸で身につけてるのは縁の太い野暮ったい黒縁眼鏡だけってすごく間抜けなビジュアル。
いたたまれない気持ちになってる僕を見ながら、御影さんは収めたものを突き上げた。全身を電流が駆けぬける。
「ふあっ!」
早くもジュプッと、水音が混じったいやらしい音が耳に届いた。
「はぁ、はぁ、うぅっ……」
最初のコメントを投稿しよう!