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◆苦あればLOVEある!?凛のアンラッキーとブロマンス!?◆
夏の暑さを残しながら、季節は秋へと向かっていた。
「痛っ!」
「邪魔。」
走っていたら、わざと後ろから押されてこけてしまう。
新学期を迎え、私は生傷の増える日々を送っていた。
「菅原さん、とろいんだから!」
「体ほぐれてないから転ぶのよ~」
「だったら、身体ほぐすために、もうちょっとグランドを走った方が良いいんじゃない?」
「そうですよね~先生?」
「菅原!5週ほど走って、気を引き締めてきなさい!」
「・・・・わかりました。」
体育教師の命を受け、クラスで1人だけ、追加でグランドを走らされる。
みなさま、こんにちは。
私、菅原凛は、ムカつきながらも体を動かしています。
というのも、私が通うあゆみが丘学園は、もうすぐ体育祭を迎えるからです。
(くっそ~練習にかっこつけて、人をいたぶりやがって!)
泣きそうな顔を作りながら、フラフラになっている演技をする。
え?なんでそんなことするかって?
(自分の身を守るためですよっ!!)
「きゃははは!菅原無様~!」
「これぐらいで勘弁しとく?明日休まれたら、つまんないよねー?」
「えー?来なくてよくな~い?」
「てか、飽きちゃったわ。」
いじめられっ子(私)に、目に見えたダメージがないと、いじめっ子の攻撃が止まらないからです。
私が弱っているのを確認すると、何事もなかったように楽しそうに興味をなくすいじめっ子達。
その輪の中心にはあの女がいた。
「フッチー、ゴミ原のダサいリアクション見た!?ウケるよねぇ~!?」
「てか、ルノア~チアガール姿、めっちゃ可愛いよ!」
「まあね。」
見た目だけで選ばれたクラスのチアガール達の声が響く。
いじめのボスである女と、その仲間達は・・・コスチュームに着替えただけでおしゃべりしてる。
不愉快な話をしていた。
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