◆苦あればLOVEある!?凛のアンラッキーとブロマンス!?◆

13/47
前へ
/559ページ
次へ
商魂たくましい店員のトークが止まらない。 「あ、凛君似合う!すっごく似合うね~!着こなし完璧だねぇー?このシリーズ、すごく人気なんだよ~?見る限り大丈夫そうだけど、サイズきつくない?」 「ピッ、ピッタリですが・・・」 「じゃあ、次はお兄さんは持ってるショールとの組み合わせを着てみようか?これなんだけど、大人っぽく見えると思うから!」 「い、いえ、僕はこれ以上は~!」 「良いから着てみろ、凛。気に入ったのあったら買おうぜ?」 「で、でも~」 (値段が気になる。) 自分のお金ならともかく、使うのは瑞希お兄ちゃんの現金。 こんなにたくさん試着したら、買わないのはダメだよね? なんとか、逃げる方法がないかと思って考えてひらめいた。 「モニカちゃんに、悪いですよ!」 「あん?」 「その・・・僕が服を買って帰ったら・・・僕の服を作ってくれてるモニカちゃんに悪いです。」 申し訳なさ度100%で訴える。 服を用意してくれる存在を口にして、買う必要はないと伝える。 余計な出費を防ごうとした。 これに対して瑞希お兄ちゃんは――――― 「はあ?気にズることねぇーよ。俺がいいって言うんだから、買えば良いじゃんか?つーか、自分が作った服以外の服を凛が買るってことで対抗意識がでて、もっと良い服作ると思うぜ?」 「プラス思考にとりますか!?」 〔★凛の作戦は失敗した★〕 「今はモニカじゃなくて、自分の服選びに集中しろ!ほら、この組み合わせを着てこい!」 「あう・・・・わかりました。」 キラキラした笑顔で言われては逆らえない。 瑞希お兄ちゃんから服を受け取り、再び更衣室へと引きこもるのだった。
/559ページ

最初のコメントを投稿しよう!

339人が本棚に入れています
本棚に追加