◆苦あればLOVEある!?凛のアンラッキーとブロマンス!?◆

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「お客様~おつりお忘れですよ~」 「ああ、とっといてくれ。気分が良いんだ。」 「いえいえ。お気持ちだけでありがたいです。今後とも、ごひいきにして頂ければ~」 「そうか?じゃあ、カッコ悪いけど・・・凛、お金受け取ってくれ。」 「はい、瑞希お兄ちゃん!」 照れくさそうな瑞希お兄ちゃんが見れて、ほくほく顔の私。 おつりとレシートを渡すタオさんの顔もほくほくしてて、目が合えばどちらともなくニコッと笑った。 そして、ふと見たレシートのお買い上げ金額を見て、シルキロールしたの口元が引きつる。 (そりゃあ、店的にはホクホクだろうーぜ・・・。) 7着も買って下されば、こんな金額になるよね・・・ スタッフ総出でお見送りしてくれた。 「ありがとうございました~またお越しくださいませ♪」 「お兄ちゃん・・・」 「いや~買った買った!気分良いぜ!」 「お兄ちゃん・・・」 「ああ、おつりは凛にやるよ。小遣い小遣い。」 「お洋服買って下さり、まことにありがとうございました。せめてものおわびに、お買い上げの服、すべて僕が持ちます。」 「ははは!なにかしこまってんだよぉ~?いいって。」 「よくないです!なんですか、あの金額は!?何人の福沢諭吉さんを渡したんですか!?」 「樋口一葉も渡したぞ?いいから気にすんな!俺が凛を好きだから買ったんだ!」 「う・・・ずるいですよ・・・お兄ちゃん!」 好きだからしたなんて言われたら、なにもいえないじゃないですか? 「ほら、すねるなすねるな!じゃあ、半分だけ持ってくれな?」 「うん。」 渡されたショップの袋は重かった。 この重みが愛なのかと思うと胸のトキメキが止まらない。 その上・・・ 「迷子になるぞ。」 「あ。」 私と手をつないでくれたから、もう幸せのメーターが上がりっぱなし!!
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