◇凛道蓮はウレモノ!!お呼ばれ集会で大騒ぎ!?◇

7/53
前へ
/559ページ
次へ
その話が舞い込んできたのは、瑞希お兄ちゃんとツーショットでお茶をしていた時だった。 「凛・・・!本気で嫌だったら、無理じいはしねぇーんだけど・・・・凛、あたしのダチの集会に来てくんねぇーか?」 「へ?カンナさんのお友達の集会??」 「おう。」 そう答えるカンナさんは、複雑な顔をしていた。 彼女は『凛道蓮』の親友で、龍星軍の親衛隊長を務める頼もしい女の子。 この話を、私の隣で聞いていた瑞希お兄ちゃんが口を開く。 「めずらしいな、高千穂。大河達以外のダチの話をするなんて?」 「あたしにだって、大河達以外のダチはいますよ!同性は少ないっすけど・・・」 「大丈夫だよ、カンナさん!僕も友達少ないから!」 「悲しい話をするな、お前ら。」 〔★瑞希は切なくなっている★〕 「む、無理は言わねぇ!強制ってわけでもねぇ!ただ・・・今回ばかりは、あたしの顔を立てると思って・・・凛に来てもらいたいんだ・・・・!」 「そう言われましても・・・」 基本、目立つ場所には行きたくない。 瑞希お兄ちゃんからの愛のため、暴走族で集会してるけど、人の集まる場所は嫌。 男装してるから、正体バレる危険はさけたい。 人前に出たくないんだけど・・・ (あのカンナさんが、ここまで言うのも珍しいよね・・・?) 基本、カンナさんは人の面倒を見る方だ。 頼って来いというタイプ。 私のことも、女だてらに、親衛隊長として守ると公言し、実行してくれている。 人に頼ったり、甘えたりしないカンナさんが私にそう言ってくるということは・・・・ (よほど、大事なことに違いない・・・!!) 「カンナさんがそこまで言うなら、僕行きますよ?」 断る理由なんてない。 同意すれば、もじもじしていたカンナさんが嬉しそうに顔を上げる。
/559ページ

最初のコメントを投稿しよう!

339人が本棚に入れています
本棚に追加