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カンナさんとの約束の日、ヤマトのマンションの前で待ち合わせた。
「カンナさーん!」
「待ったか、凛!?」
現れたのはTシャツ姿のカンナさん。
でも、ズボンは集会の時の特服だった。
「半分だけ、着替えたんですか?」
「まあな。オメーは・・・暑くねぇのか?」
私を上から下まで見ながら聞いてくるマブダチ。
まだまだ暑かったけど、ショートの特攻服の上から薄手のジャケットを着た。
だってそうしないと――――――
「目立つじゃないですか?」
「むこうついてから、着替えてもいいんだぞ?」
「時間がもったいないです。」
てか、着替えを人に見せたくない。
胸を見られたら困るもん。
とりあえず、そこはごまかす形で言ってみる。
「本当に、注目されると困りますので。」
「そうは言ったけどよぉ~!」
本日、カンナさんに誘われて、他のチームの集会への参加となった。
そうなると、龍星軍撲滅を掲げるバラさんに見つかる前に、隣町まで行かなければいけない。
だから、今日はちゃんとヘルメットもするし、龍星軍の文字が見えないように最初から隠すか脱ぐ貸しておこうという話でまとまったのだけど・・・
「ホント、凛は厚着が好きだよな~タトゥーでもしてんのか?」
「あははは。隠すぐらいなら、入れませんよ。」
「それもそうか・・・。別にいいけどよぉ~」
チラッと私の背後のマンションを見上げながらつぶやく。
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