◆苦あればLOVEある!?凛のアンラッキーとブロマンス!?◆

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目に映るのは愛する人の名前。 「うははは!さっそく、わしのばあちゃんの万年筆がきいたのぉ~!?」 「ええ!?これ、おまじない効果!?幸せを呼ぶんですか!?」 「はよう、出ぇや!」 「う、うん!―――――もしもし!」 だいぶお待たせしてしまったと思いながら出る。 「み、瑞希お兄ちゃんですか!?」 〈よぉ~今日はすぐに出たな凛?やっぱり、昼飯時にかけた方が、つながりやすいな?〉 そうお返事してくださったのは、私が絶賛片思い中の真田瑞希さん20歳! とにかく、カッコよくて優しくて、キュートで件か月よくて、ギャップ萌えでキュン死しそうなぐらい素敵なお方なのです! 〔★凛はノロケている★〕 「どうなさいましたか!?僕に、御用でしょうか!?」 〈ああ。今週の土曜、朝から開いてるか?〉 「え!?」 〈ヒマならよぉ、2人だけで出掛けたいと思ってんだが・・・どーよ?〉 2人きりで出掛けたい!? 「もちろん、OKでございます!」 〈マジか?よし、じゃあ決まりだな?〉 「はーい!」 まさか、まさかでデートのお誘い!?やったぁー! 〔★設定上、それはない★〕 幸せの絶頂の私に、彼の甘い声が響く。 〈それじゃあ土曜は、兄弟水入らずと行こうぜ。くわしいことはLINEするから待っててくれ。〉 「はい!永久に!」 〈そこまで待たせねぇーよ!じゃあな。〉 「はぁ~い!またですぅ~!」 瑞希お兄ちゃんとの電話が終わる。 (今週の土曜日に2人きりでデート・・・!) 前に、カフェのリサーチに出かけて以来ぐらいじゃない!? 普通のラブイベントのチャンスが来るなんて~! 「うははは!土曜日に瑞希はんと2人きりは、えんなんとか君が聞いたら怒りそうやなぁ~!?」 「え!?き、聞いてたんですか、ヤマト!?」 「うははは!近距離やから聞こえるわ~!集会はあかんけど、お兄ちゃんとのデートはええってかぁ~!?」 「い、いいじゃないですかぁ~!?」 「うはははは!身体を休めさせるとしたら、今しかないんやなかったかぁ~!?」 「心が元気になれば、身体も元気になるんです!」 「うはは!便利やな~愛の力~!」 予鈴のベルが鳴るまで、私とヤマトの恋バナは続いた。
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