◇凛道蓮はウレモノ!!お呼ばれ集会で大騒ぎ!?◇

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改めてみれば、いかにもヤンキーという感じの子。 ただ、髪型がリーゼントなんだけど、烈司さんと違って、首の後ろを長くしていた。 あれなんて言うんだっけ?? えーと、確か・・・そうだ! 「襟足(えりあし)。」 「え、襟足!?」 「違うの?君の髪の毛、後ろだけ伸ばしてるよね?」 「そ、そーだけど!」 そうそう、そういう名前だったはず。 「いや、そうじゃなくて!あんたはいったい・・・!?」 「名取公園って、わかる?」 「へ!?あ、ああ。」 「じゃあさ、ポリを振り切るから案内してよ。」 「え!?」 「応急処置のための救急箱ぐらい、あるだろうから。」 「あ・・・あんた一体・・・!?」 「ご覧の通りです。」 首だけで振り返り、ニッコリ笑う。 だけど相手は、固まったままでピクリともしない。 (愛想がないわね。) 〔★驚いていればそうなる★〕 ファンファンファン! 隣の道路から、パトカーがこちらに並ぶように侵入してきた。 「俺を絶対、離すなよ。」 「え!?」 スピードを上げて、パトカーの前に移動する。 そして、瑞希お兄ちゃんに習ったローリングをしかけた。 キュン!ギュン!ギュギュギュン! 《コラ!やめろ!》 《待て!あの特攻服はー!》 軽くあおったところで、素早くパトカーから離れ、車線変更した。 その隙に、襟足くんに聞いた。 「いい逃げ道ある?」 「あ・・・そこ!左の道!」 「住宅街のところ?」 「そうだよ!パトが入れない抜け道がある!」 「OK。ナビ、よろしくね?」 「あ、ああ・・・。」 襟足くんの指示で単車を急カーブさせる。 ついてくると思ったパトカーは、追ってはこなかった。
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