339人が本棚に入れています
本棚に追加
約束の土曜日の午前、フェリチータの前で『大好きな彼』と待ち合わせた。
「瑞希お兄ちゃーん♪」
「おう、来たか凛!」
お店の前で、真紅のインパルスと一緒に待っていたのは大好きな真田瑞希お兄ちゃん。
彼こそ、私が片思いしてるお方で、20歳のバリスタ見習さん!
見た目が、超キュートなイケメン。
外見だけじゃなくて、内面もかっこよくて、優しくて、男らしい!
そんなほのぼのお兄さんですが、これでも元ヤンキー。
それも、【日本一最強】とうたわれた【伝説の暴走族・龍星軍の初代総長様】なんです。
現役時代は、『悪のゴレンジャー・レッド』として、大活躍されたとか!
今は引退して、やんちゃな活動はしてい・・・引退しているのです!
〔★『してない』と、否定しなかった★〕
「おはようございます、お兄ちゃん!」
「おはよう、凛。」
ピョンと飛びつけば、苦笑いしながら抱き留めてくれた。
「朝からテンション高けぇーなー?」
「瑞希お兄ちゃんのおかげで元気です!」
「俺?まだ何もしてねぇーけどなぁ~?」
そう言って笑うお顔が、さわやかでステキ!
(本日も、悩殺スマイルでキュン死しそう~~~♪)
良い香りのする瑞希お兄ちゃんにすり寄りながら私は甘える。
「どうしたんですか?急に2人で出掛けようなんて・・・お仕事は?」
「ああ。忙しくなる前に、しっかり休んでおこうと思ってな?どうしても凛に会う必要があったんから呼んだわけだ。」
「え!?」
忙しくなるから、私に会う必要がある!?
(それって、瑞希お兄ちゃんにとっても、『私が心の栄養』ということですか!?)
あうう、どうしよう!
(彼への愛の高まりが止まらない!!)
私の心臓の鼓動が、彼に聞こえたらどうしよう!?
だからと言って、せっかく密着できてるのに、離れるのは嫌だし~!!
〔★今日も凛は、通常運転だ★〕
最初のコメントを投稿しよう!