風のハープ

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「これが完成できるなら、命などくれてやる。……神様お願いです。これを完成させてください。もししてくるんなら、たとえ悪魔でもかまわんぞ」 「本当かい?」  かわいい声が聞えました。おじいさんは空耳なのかなって思いました。  だって、小さな工房兼住まいの家には誰も見当たらなかったんですから。  また、のみを持って仕事を始めようとすると、また声が聞えました。 「こっちだよ。……さっきの本当かい?」
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