親指は隠さないで

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「ゆー君、なんて?」 「お大事にって。あ、これ渡してくださいって。 あ、でもなんか、僕からじゃない誰かからって言ってくださいって言ってたかも・・・」 そう言ってお母さんから渡された封筒には 折り紙で作った星だった 「あ、お星さま・・・」 小さい時ゆー君は折り紙が得意で自慢げに私に折って見せてた。 鶴にお花に手裏剣に 「どだー、すごいだろ!」 「わあ!ゆーくんすごい!あっ、わたしこれすき!」 その中でも私は星の形をした折り紙がお気に入りで 「りかちゃんにそれやる!」 それからゆー君は 私と喧嘩したり、私を泣かせたりすると ごめんの代わりにお星さまの折り紙を折って 「ん」と言って渡してきて 私は嬉しくてご機嫌になって、私たちは仲直りしてきた 「でもなんであんなこと・・・」 中学生の私は突然変わってしまったゆー君の態度と 今までの優しいゆー君の間で戸惑っていた
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