親指は隠さないで

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「あ、ブス、来たのか学校」 大きな声でそう言いながらゆー君が近づいてきた 「学校サボるなよ〜」 「・・・ゆー君」 その瞬間、顔を真っ赤にしてコソコソしだす 「ゆ、ゆー君は学校でやめろって」 「なんで?ゆー君は、ゆー君でしょ?」 「ちゃんと名字で呼べよ!」 「えー。あ、お星さまありがとう!」 「え!い、いや、あれは、お、おれじゃない」 ゆー君が真っ赤な顔で目を逸らして両手の親指を隠してギューって拳を握った 「え?」 「お前のお母さんに言ったはずなんだけどな、俺じゃない人からですって」 「ゆー君がそう言って欲しいって言ってたってお母さん言ってた」 「・・・・・」 「お星さまくれるの、ゆー君しかいないよ?」 「わ!分かったから・・・みんなの前でゆー君て言うなって」 「ゆー君、ありがとう!」 「わー!・・・・もぉー!」 恥ずかしそうに悔しそうにして走って廊下に消えてった それからも それの繰り返し ゆー君が私をけなして その時、親指隠してギューって拳を握ってる 私知ってるよ、 ゆー君昔から親指隠してギューって拳を握った時は 嘘ついてるってこと。
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