01 ヒーローはいるかな?

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 太郎に案内されて3人はマンションの中に入った。 「日当たり良し!風向きよし!  防音効果もあるので、大きな声を出しても大丈夫じゃよ?」  清空が太郎の代わりにそういうとセロがあっさりと答える。 「大きな声は、出さないので大丈夫だと思いますが……」  するとオトネが嬉しそうな声でいう。 「オトネいっきまーす!」  そして、大きな声を出した。 「あ!!!!!!」  するとセロがオトネの頭にチョップした。 「うるさい!」  オトネは、涙目でセロの方を見る。 「なにするんですますか?  オトネ、何か悪いことしましたか?」 「大きな声を出した……」  セロの答えにオトネは頬を膨らませる。 「女の子は大きいのがお好きなんですよ?」 「もういっかい殴ろうか?」 「ひぃ……  オトネMじゃないのですよー」  オトネはそう言って清空の背中に隠れた。 「はぁ……  お主らも変わらぬな」 「あ、すみません」  セロは小さく謝った。 「ま!このマンションはいいマンションだ!  保証人になってやるから今すぐ借りろ!」  清空がそういうとセロがうなずく。 「あ、はい。  太郎さんよろしくおねがいします」  太郎もうなずきそっと契約書を出した。 「では、この書類にサインしてください」  そして、セロはその契約書にサインした。  ここが、セロたちの拠点となる。  世界が小さく唸る。  そんな瞬間だった。
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