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この腐った因果を終わらせる。
それがこの少女の役目なのだろう、狐面は、生まれる度死んでいった子供の……成れの果て。奇妙で、歪で、書斎にぽつんと置かれた夜色の狐面――これをつければすべて消えてなくなる。
この屋敷に呼ばれた理由を皮肉なものだと思いながらも、悪くないと少女は思う。これは他の誰でもない、自分の役目。
「さあ、静かに眠りましょう。おやすみなさい――また明日」
視界が漆黒に包まれる。そして、夜色の炎が屋敷を焼く。しかしそれは現実には映らない、幻想の炎。
少女は最後まで笑顔のままだった。
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