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やっぱりそういう風に見られていたのか。薄々気付いてはいたし、ある程度気づいた上で利用していたのも事実なのに、面と向かっていわれると複雑だ。
「だけど、日本語を学んでから本当の直人を知ったら、中身はガサツで、どうしたって同性だとしか思えないのに、やっぱり俺はそういう意味で直人が好きだった。でも、直人が俺のこと恋愛対象としてみていないのは分かってたから、諦めようとしたんだけど」
「ひょっとして、静が急によそよそしくなった頃?」
「そう。でも、どうしても直人が好きで。顔が見たくて、声が聞きたくて、触りたくて」
話しながら静は直人の髪をなで、耳元をくすぐってくる。ウィルを手癖であやしているときと完全に同じ手つきだ。大きな手のひらは気持ちいいけど、背中の辺りがぞくぞくして、何だか落ち着かない。
「こういうこと、したくなるから来るな、って言ってたのに」
「あれってそういう……!」
苦笑を浮かべる静の声がやたらと甘くて困る。恥ずかしくてまともに顔が見られない。頬っぺたも真っ赤になってしまっているのが分かる。必死に目をうろうろさせていたけど、強い視線でじっと見つめられるともうだめだった。
「っ!」
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