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三笠は帰り道から少し外れた交番へ行き、俺がやりましたと言った。
警官は瞬きをやたらとしながら三笠の話を聞いていたが、話に辻褄が合っており三笠は逮捕され、檻の中へと入れられた。
数日が過ぎた頃、警察の上層部の1人は頭を抱えていた。
警察内でも上層部の一部の翼族には魔術に長けている者もおり、一般人の過去を覗き見る事が出来る者もいるのだ。
翼族の一般人に最高位には丸見えだとも言えず、この逮捕が冤罪となれば警察の恥ともなり、仕方なくこの者、狩丸は翼王子に相談した。
翼青年は既にこの件を把握しており、話は早かった。
「何とでもなる。事実から裏付けを探る方が簡単だろ?意識不明の少女の意識が一時的に戻ったとでもして、少女の話から複数犯だったとし、あとは少女の元いた場所で見掛けた者を探す。犯人も4人もいたら目立つ。見掛けた者を早く探せ。急げ」
狩丸は警察の失態の話は出来ず、頭を下げて従った。
事実を基に探すのは一般的にはない話だが、翼族の上層部はよく行う手であり、当然解決の方向へとぐいぐい進んだ。
咲哉の目前に刑事が2人並び、手帳を見せた。
咲哉の顔から血の気が引いてゆく。
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