生きる私の奮闘記

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はるとがなくなってからしばらくしてお店が無くなっていた。私の行きつけの美容院だ。 聞いた話によるとほかの県に引っ越したらしい。はるとの骨とともに。 今も尚あの絵は宝物だ。 ここまでが私の子供の頃の話。 高校も専門学校も一度たりともはるとを忘れたことなどなかった。 どんなに辛くてもはるとのために頑張った。 約束を果たすために。 私には使命がある。 それは、自殺する人をいなくさせること。 自分の命をどう扱おうと自分の勝手である。 でも、生きたくても生きられない。そんな人が身近にいた私にとって自殺は新しい服を着ないで捨てるのと同じだった。 命は服では表現が足りないほどもっともっと重たいもの。 だからこそ、私は悩みを聞いてアドバイスをしたり、美味しいご飯を食べてもらって。 帰る頃には明日も頑張るぞ!そんな場所を提供することが夢なのである。 そして。今日オープンするこのお店。 はるととおそらのたび。 いつか誰かの希望になると信じて。 お客さんの居場所に繋がるように そんな願いを込めて私は店内に絵を飾った。
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