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2章「楽園」
燐菜は、ずっと独りぼっちだった。
いつも、みんなからは距離を置かれ、周りは燐菜のことを「天才」と言った。
学園長の娘だから、学校の恥にならないようにと、常に周りはプレッシャーを与えてくる。
燐菜だって、みんなと同じように、学校生活を楽しみかった。
しかし、1位以外を取るのは、論外とされ、勉強漬けの毎日だった。
そんなある日、燐菜は誰かに助けてほしいと、言いたくなった。
でも、言える人なんて誰もいない。
教師も、同級生も、後輩も、ここには燐菜の弱い部分を見せれる人がいなかったから。
そう思いながら、廊下を歩いていると、燐菜はいつの間にか、カウンセリングルームの前に来ていた。
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