同志少女よ敵を撃て

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同志少女よ敵を撃て

やっと読み終わった!借りたの入学して早々だったけど銀英伝とか色々と差し迫っていたので結局こんな時期に。延滞してすいませんでしたぁ! さて本屋大賞を受賞したこの作品。時代が噛み合いすぎてましたね。できればこの21世紀に噛み合って欲しくなかった。 戦争賛美本、違う全然違う。込められているのは祈りですよ。21世紀の私たちへの祈り。 非常に読みやすくて(それでいて資料がちゃんとしていて土台がある)没頭しやすかったです。キャラの個性が際立ってるし成長が目に見えてね......セラフィマの性格大分変わってるんですよ。全員が強くなった。でも成長仕切る前に死んでいく仲間も多くて。アヤが死んだ時は唖然としたし、オリガの時もうるうるしましたよ。(オリガ凄く好きだった。あのセラフィマに言った言葉も本音だったんじゃないかと) カッコイイ女性にすぐ惹かれる私としては全編悶絶してました。男性キャラだとユリアンが好きでした!ユリアンミンツじゃないです!!!!でもユリアンの名は歴史に残らないんだなぁと思うと......しんどいなぁ。 一番好きなシーンはセラフィマが拷問されてるシーンです。強い、強すぎる。カッコよすぎる。一生読んでいられる。脱出する時ユリアンから教えてもらった技使うの胸熱すぎませんか。 それからミハイルを撃つシーンが本当に印象に残ってますね。ここで「おとぎ話」じゃないんだなってことが分かるんですよ。幼馴染がいつまでも理想でいるようなおとぎ話の中でセラフィマもミハイルも生きていなかった。ここは戦場だった。 それが本当にリアリティを伴って私の心臓に突き刺さりました。ここでタイトルの『敵』の意味が全く変わりますよね。 からのエピローグ。殺す予定だったイリーナと共に人生を歩むことになるとは。これおんなじ作品!?ってレベルで優しくて、じんわり来ました。 『ロシア、ウクライナの友情は永遠に続くのだろうか』このセラフィマの予感は最悪の形で姿を現しましたね。ウクライナ侵攻前に書かれたっていうのが...... セラフィマ、思ったように人間は進化しないようです。悔しいことに人間は同じことを繰り返すのでしょう。 作者の思いが届きますよう
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