Last Chapter

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゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜ 麗華さんをゲストルームへと案内した万里小路氏がリビングに戻ってきた。 「あ、あの……勝手なことを言ってすみません」 あたしは頭を下げた。 「……まったくだ」 万里小路氏は不機嫌そうな顔で、ソファにどかっと腰を下ろした。 彼の中の「中谷さん」は、こっぱみじんこに消えていた。 「それにしても、困ったことになったな……」 ——だーかーらー、『勝手なことを言ってすみません』って謝ってるでしょう? ずいぶんネチネチとしつこいなぁ、この人。 「麗華に使わせたから、きみの部屋がなくなったんだ」 ——へっ? 「内覧の際に大橋さんに案内していただいて、お部屋はいろいろ見させてもらいましたけど?」 「部屋はあるけれども、客用のベッドがある部屋はゲストルームだけなんだ」 ——はっ? 「残念ながら、この家に和式の客用布団なんてないしね。こんな時間だからショッピングモールだって、とっくに閉店しているなぁ」 ——ええぇっ⁉︎ 「ほかにベッドがある部屋というと…… ……おれの寝室になるね」 ——えええええぇーっ⁉︎
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