詐欺師

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自分の座席に着くと、若い女共が 俺の間を挟み、何かしら喋ってる。 「ねぇねぇ、また詐欺師捕まってないの?」 「ほんと、迷惑だわ、とっとと捕まれば良いのに」 そして、女たち共はゲラゲラと笑って後にする。聞くものに対してストレスが貯まるもんだ。 「詐欺師………」一言そう呟き 自分の席を後にする。 屋上の扉の近くに缶コーヒーを買い 屋上の、扉を開ける。 清々しい空、暖かい風雲一つない 誰もいないことを確認をし、寝転ぶ。 大きくあくびをし、目の前にある日光 を掴むように目の前に手を上げる。 よく、昔の親父がこんな事言ってたな そう思い、目を閉じる。
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