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word3 「僕のことを異性として好きな人 一覧」
また次の日、今日は土曜日、休日である。
帰宅部の僕にとっては何も予定が無い真っ白な休日だ。たぶん家で1日中ごろごろ寝て過ごす。既に朝起きてからもずっとベッドの上で大の字になっていた。
でも楽しみにしているというか考えていることが1つある。そう、もちろん黒いパソコンで何を検索するかだ――。
突然手に入れた魔法のアイテム、何でも検索できるパソコン。それをどうやって活用しようか。
かれこれ1時間ほど天井と相談している。何でも知ることができるなら知りたいことなんて山程あるけれど、1日1回という制限がある以上思いついたものを安易に検索することはできない。
突然現れたパソコンがいつ消えるかも分からないし……。慎重に選ばないと……。
でもまあ……最初はこれしかないだろ。僕はベッドから起きて収納に隠すようになった黒いパソコンを取り出す。
常に電源がついた状態で、それを切ることはできない奇妙なパソコン。今日も画面にはワードボックス1つだけ。そこへ決めた検索ワードを入力する。
「僕のことを異性として好きな人 一覧」
これしかないでしょう。僕が今一番知りたいこと。
きっと彼女のいない男子高校生なら誰もがどうにか手にしてみたいと思うであろう情報。恋愛のお話だ。検索の仕方は色々とパターンがあるがこれにした。
今一番気になる子がどうだとか、その恋が叶うかとかよりも欲求に従ってこの質問。男子高校生の僕にとってこれだけでこれからの生活の幸福度が全て決まってしまうというくらい究極の質問である。
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