プロローグ

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ゲームセンターに荒くれ者が現れて、周囲に緊張感が走る。 独裁政権下から逃れた人は怯えて逃げた。 荒くれ者たちはゲーム機を素手で殴り付け破壊し現金を強奪しようとした。 そこに勇気ある少年が名乗り出た。それはゲンだった。 「ぼくと勝負してください。ぼくが勝ったらあなたたちは強奪をやめてください」 「ふふん。でなんのゲームで勝負するんだい?」 「コマンド・ファイターズ」 「あの戦略戦争ゲームか。元々傭兵のオレたちに敵うつもりでいるのかい?」 「ゲン、コマンド・ファイターズなら俺にも参加させろ。ダブルバトルで悪党どもをぶっとばしてやるぜ」 この騒動を興味を持って眺める男の影があった。 「フッ。このゲームセンターのために勇気ある行動だ。あの二人、なかなかのゲーム魂の持ち主のようだな」 そして荒くれ者たちとゲン・コウサクチームによるコマンド・ファイターズ対決がはじまった。 荒くれ者二人はコンボ攻撃で高火力技を放ち制圧を図ってきたが、ゲンは機転を効かせてバリアを張った。 「バリアだと?」 「攻めることで頭がいっぱいいっぱいでバリアにきづかなったみたいですね」 「ゲン!ナイス!」 するとコウサクは、バリアの力を攻撃力に変換する技を入力し、自機のパワーを高めた。 「バリアアタックだと?そんなマイナーな戦法を使うなんて!」 「行けー!」 ドキャアアアアン! バリアアタックは二体同時破壊に成功した。 そして荒くれ者は去った。 「このゲームセンターを守ることができてよかった!」 ゲンとコウサクが炭酸飲料で乾杯をしていると、例の謎の男がスモークチーズを片手に話しかけてきた。 「さっきの闘いぶりは見事だった!ゲームの腕前だけじゃない。ゲーム魂もある。お二人さん気に入ったぜ」 「あんた誰だ?」 「アッ、この人は?コマンド・ファイターズの産みの親である伝説のゲームクリエイター、リュウショウじゃないか!」 「そうなのか?ゲン」 「間違いないよ。この特徴のある星形の髪型といい、この奇抜な服装といいリュウショウ本人でしかあり得ないよ」 「そう、いかにも私がリュウショウ。現代における最強のゲームクリエイターだ。突然だが、君たちは最強のゲームを越える、そんなゲームで遊びたくはないか?」
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