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「えっと…ゆ、ゆう…幽霊とか…その…」
女の人はようやく伝えてうつむいた。
「…はい」
「!?…ほ、本当ですか!?」
女の人はそう聞いて狐に詰め寄った。
「!…(ち、近い)は、はい…」
「!!…他にも居たんだ見える人…よかった…」
「良かった?」
「え…あ!いえ…その…私…子供の頃から幽霊とか他の人には見えない者が見えるんです…それで…その…」
「なるほど…同じように見える人に会えて…ほっとした…ところですかね」
「…はい…今まで誰かに言っても信じてもらえなくって…それに…さっきみたいに…助けようとして危うく私の方が事故に合いそうになるの何てしょちゅうで…」
「そう…だったんですか…あ、こんなところで…何なんですから…場所を変えませんか?」
「え…ああ…はい…あ、私、大手紗世て言います」
「私は蔵前白夜です」
二人でしばらく横断歩道の前でずっと話をしていた。ので回りが変に思い二人のことを見る人がいたので蔵前は別な場所で話をしようと提案して移動することにした。
「そう言えば蔵前さんはどうして…あの子が生きている人間じゃないてわかったんですか?」
移動中、大手は気になったことを蔵前に尋ねた。
「え…そ、それは(妖怪だからとは言えない)」
蔵前はそう聞かれて苦し紛れに誤魔化した。
「えっと…私…霊感が強いのでわかるんですよ…あはは」
「そうなんですか?」
「ええ…」
通常、霊やあやかしに妖怪が見える人間はそれが霊やあやかし、妖怪なのか人間なのか見える人間にはわかる人は少ない。
わかる人間がいるのならなその者はよほど霊感が強い人間か蔵前のように人間に化けているあやかしや妖怪にしかわからないのだった。
「…ここは…」
「私の行き付けのカフェです…ここなら話を聞かれたくない内容の話しをしても大丈夫ですし…」
二人がついたのは蔵前が人間界でもっともお気に入りのカフェだった。
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