人間に恋した狐

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 そのカフェは外見はおしゃれなカフェで中もおしゃれなのだが奥の方に仕切られた所があるそこもおしゃれな感じでになっていてちょっとした個室があった。 「…素敵なお店ですね…」  カフェの中に入ると大手は辺りをぐるっと見渡して嬉しそうにしていた。 「ふふ…そうでしょ?…」 「ええ…あ、それに…値段もかなり安いんですね…」  二人は席につき大手がメニューを見て見たらかなりのお手頃な値段の物が多かった。 「ええ…ここは安いだけじゃないんですよ…ダイエットが気になる人用のメニューや気にせずガツリ食べたい人のためのメニューがあるのです」 「へー…あ、本当だ…でもお値段はお手頃なんですね」  他にも蔵前が言うようにダイエット用のメニューや気にせずガツリ食べるメニューが分けてあった。 「て…このお店の話をしに来た訳ではないのにすみません」 「いえ…せっかく何で何か頼みませんか?」 「そ、そうですね…」  二人はお店オススメのメニューを頼み注文した物がくるまでたわいもない話をして待った。  数分後  二人が頼んだ物がきたのでさっそく本題に入った。 「それで…少しお尋ねしたいのですが…」 「はい…」 「霊が見えることで取りつかれたり襲われたりは…」 「いいえ…それはないんですけど…」 「話かけられたりとか話をかけたりとかは?」 「ないです」 「え…ないのですか?」 「はい…」 「大抵見える人は取りつかれたり襲われることが多いのですが…」 「ああ…多分…それは…このお守りのお陰です」  そう言って鞄の中から神社でもらうようなお守りを出した。 「これは…(このお守りあの野郎の所のお守りじゃねぇか!)」  そのお守りを見た蔵前は知っている神社のお守りだった。 「どうかしましたか?」 「あ、いや…何でも無いんだ…あはは」  どこか様子がおかしい蔵前を見て大手は首をかしげた。
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