人間に恋した狐

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 大手に疑われて慌てて蔵前は否定した。 「ち、違いますよ!…私は!…あなたのことを…でも…詐欺だと疑われても仕方がないですよね…あはは」 「あ!…いいえ…ごめんなさい…貴方は好い人なのに疑って…」 「いいえ…それが懸命な判断ですよ…初対面の相手を疑わないなんて…疑われない方がおかしいですから…」  大手は蔵前のことを疑ったがそれでもまた見えなくなるのならと思い蔵前に頼んだ。 「…で、でも…(やっぱり)あ、あの!」 「はい?…」 「やっぱり…お願いしてもいいですか?」 「え?」 「…見えなくなるのなら…」 「…大手さん…わかりました」  蔵前はあの時の女の子ではないかも知れないがそれでも大手の力になりたいと思い協力することにした。 「よろしくお願いいたします」  その後  二人は後日、待ち合わせをしてご利益のある神社に来ていた。 「…うんで…狐…この私に何のようだ…」 「え…きつね?」 「あ、ああ…気にしないで下さい!…こいつ、じゃなかった…この人が勝ってにそう呼んでいるだけなので…まあ、あだ名みたいなものですので…あはは…」 「はぁ?」  神社についたら見るからに性格の悪そうな中学生くらいの男の子が出迎えた。 「…で…」 「あ、ああ…実は…」  蔵前は見るからに性格の悪そうな中学生くらいの男の子に理由を話した。 「…なるほどな…そのお守り…見せていただけますか?」  見るからに性格の悪そうな中学生くらいの男の子がそう言って大手は見るからに性格の悪そうな中学生くらいの男の子にお守りを出して渡した。 「あ、はい…これなんですけど…」 「…確かに…じじぃが作った物だな…」 「え…おじいさん?」 「ええ…じじぃから昔、聞いたことがある…あやかしや霊を呼び寄せてしまう少女のことを…」 「え…それはどういうことだ…」
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