。゚.+序章+.゚。

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考えても答えが出るわけなく、しょうがなく言われた通り、大王に会うために謁見の間へと向かった。 大きな両開きの扉の前へ行くと、両端に立っていた兵士が頭を下げ、扉を開けてくれた。 謁見の間は広々とした奥行きのある部屋で、、床は白い正方形の石が敷き詰められ、奥の1段高くなった所にある、豪華な金細工を施した玉座まで、真っ直ぐな赤いカーペットが続く。 玉座の後ろには、この国の紋章である、翼を広げた白い獅子がデザインされた、巨大なタペストリーがかかっている。 玉座には、白髪に真っ白な口髭をたくわえ、長く生き抜いてきた証である皺と鋭い眼差しが、年老いた男性に、威厳を感じさてせる。 これがリンダの祖父であり、この国の大王セレン・ハスバン=シルヴァ・ド・セルディアである。 リンダは緊張した面持ちで段の下までゆっくりと歩いていくと、ドレスを少し持ち上げ恭しく頭を下げた。 「おじいさま急ぎの用と聞きましたが、何でしょうか?」 すると、大王はリンダを真っ直ぐに見据え、しわがれた低く威厳がある声で答えた。 「リンダ、そなたはもう16歳。 そろそろ結婚してもいい歳じゃろう。」  
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