。゚.+序章+.゚。

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いくら王族と言えど、そんな人間との結婚等考えただけでぞっとする。 「お、おじいさま一体何を言われているんですか……? 変な冗談はおやめ下さい。」 冗談だと願いながらすがるように大王を見上げるが、大王はリンダを見下ろしはっきりと言い放った。 「既に決定した事じゃ。」 「そんな…そんな事ある訳……。」 言い終わる前に再び大王が言った。 「先程言ったじゃろう。 そなたの結婚相手はリーヴァ国のラオンじゃ。」 「おじいさまもあの方の噂はご存知でしょう!? なのに…それなのにどうして……。」 頬を涙が伝い、赤い絨毯に黒い染みをつくる。
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