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「きゃっ……!」 僕は曲がり角から急に出てきた女性とぶつかってしまい、鞄を落としてしまった。 「ごめんなさい!」 ぶつかった女性の鞄も落ちたらしく、目薬やら何やら色々と中身が地面に散乱している。 「いえ、こちらこそすいません。 怪我とかしてませんか?」 僕はそう言いながら落ちた荷物をいくつか拾い、女性の方に顔を向けた。 「……え?……美織君?」 「あ、やっぱり!若井先生だ!」 在学中、金満からのスクールセクハラに悩まされていた高木美織君だった。
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