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「本当は救急車を呼ぼうかと思ったんだけど、脈も呼吸もしっかりしてたから」 右腕に鈍い痛みを感じ、そちらに視線を向けると包帯が巻かれていた。 「……あの」 「ああ。私、看護師だから、応急処置程度なら。 そこまで酷い怪我じゃなかったけど、一応ね」 「……ありがとうございます」 「どういたしまして」 そう言いながら、女性はにこりと微笑んだ。
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