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+ 「ただいまー。え、誰……?」 一体どれくらい眠ったのだろう。 引き戸が開く音とほぼ同時に声とが聞こえ、目が覚めた。 私が寝かされている和室に、30代くらいの女性が入ってきた。 「……あ、お邪魔しています……」 たくさんのピアスに、触覚と襟足以外は刈り上げられた髪に派手な洋服。 ……何というかこの人、随分パンクなファッションをしているな。 私は再び体を起こそうとしたが、「あー、駄目駄目!」とa子さんに動きを制御された。 「家の前の道で具合悪そうにしてたのよ。もう少し休んでいってもらうから。……って言ってももう11時半ね」 11時半!?夜の!?
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