始まりは自殺の名所で

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「さて…どういう訳か死んでしまった君には申し訳ないが、今回の輪廻転生は変更させてもらおう。」 「輪廻転生を…変更?何のことを言っている!?」 「この場所で自殺行為を行ったら…死ぬという噂は聞いたことが無いかね?」 「その噂は聞いたことがあるが…まさか、ここがその場所かね?」 「その噂には続きがあってね…強靭な魂が死んだ時、つまり君みたいな奴が死んだら意思を継がせることが出来るんだ。」 「意思を…継がせる!?あの計画が続行出来るのか!?」 「どの計画かは知らないがね…まあとにかく継がせることが出来るんだよ。さあ、何処の誰に継がせるんだい?」 「ふむ…では紙とペンを…出来たぞ。」 紙とペンを手渡すと、なにやら唸りながらさらさらさらとしたためた。 俺はその文を封筒に入れて封筒を最適化すると、切手が貼られた状態になったので自殺の名所を移動させて郵便ポストに入れる。 しばらくすると、郵便屋さんがやって来て死体を発見して警察に通報。 後は郵便屋さんが回収して、現場検証の中で進めることとなった。 「…有難い、これで思い残しはない…。」 「それで、君は輪廻することが出来ると思うけど…そうじゃない。」 「なんだと?」 「ルールに基づいて意思を継がせたからね、ルールに沿ってもらうよ?」 「…意思を継がせた後はどうなるんだ?」 「君みたいな存在はこの世界から出ていってもらう…つまり転生さ。」 「転生…異世界転生という訳が分からない物か?」 「へぇ、あんたのでも耳には入っているんだ。」 あんた…みたところ、どっかの総理みたいな格好だけど…管理者側では以下略。 つまりは礼儀とか関係ないよ。 煩い奴はこのままほうり出す、寛容な奴はサポートを付けてやる…それだけさ。
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