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いざ、異世界へ
「では、その異世界へと向かうのかね?」
「ああ、少しの間…目を閉じてろよー。」
「あの計画を頼んだぞ…。」
俺と総理からスライムになるおっさんは異世界へと向かった。
「む…ここが…異世界か…。」
「一応、異世界にようこそ。」
「ここには私のような存在は居るのかね?」
「もしかしたら居るかもしれないな。」
以前、強靭な魂をほうり出した世界だからな…何かしら事を起こしているかもな。
「はぁ…はぁ…。」
「グオォォォー!!」
「む、熊に襲われている人が!!えいや!!」
「流石は強靭、無意識で動いてるわ。」
がさがさっと草むらから誰か出てきた。
おっさんはそれに反応して、熊に立ち向かう。
俺は、少し姿を変えてその誰かに歩みよる。
「グオ?グオォォォ!!」
「あなたと…あのスライムは!?」
「俺は変わり者の旅人。…とあのスライムは…ちょっとした助っ人かな?」
「はぁ…。」
「スライムごときがだと…?儂を舐めるでないわ!!」
「スライムが…喋ってる…。」
「意思疎通の為にとある実を食べさせた結果、現在こういう状況だね。」
おっさんが勝手に動くので、俺は起動修正をしている感じだね。
このまま、熊をどうにかするのではないかと思っているが…。
流石に転生直後は弱いようだ。
「グオ!!」
「ぬう!?早い!!」
「おっさん、無茶すんなよ。」
「だが、しかし…!!」
おっさんの攻撃!!
しかし、攻撃は回避された。
ただのスライムって、弱い冒険者にとって格好の的だからねー。
俺みたいなサポート役が必要になるんだよ。
「プラントバインド!!…ほら、攻撃しな。」
「かたじけない!!とぅ!!」
「グオォォォ!!」
「…何て言ってるの?」
「…知りたい?」
「教えてくれるなら…。」
「ふはは!!所詮はスライムの攻撃!!痛くも痒くもないわ!!…だ。」
「えーと、何故そう言っているのを理解出来るのかを説明するのは後で良いかな?」
俺も翻訳してしまった以上は、旅人として押し通すのは無理なので…出来る範囲で情報公開しよう。
さて、このままおっさんがやり合っても埒があかないのでサポートしようか。
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