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「パワーアップ、ディフェンスダウン。」
「ぬっ…力が漲る!!」
「グオォォォ!!」
「…今度は何て？」
「くそっ!!この蔦ぁ!!絡みついて鬱陶しいわぁ!!…だ。」
本当は、貴様もこのスライムと同じ…人間ではないなぁ!?とほざかれたので書き換えました。
いやー、流石に人間の味方で通したいからな…人外って言われると助けた人間さんが困惑するだろう？
「せい!!よいさ!!…なんだ体が…？」
「あれは…何？」
「スライム自動特性スキル、自動捕食。敵対勢力の体力が捕食可能になってかつ、敵対勢力が間近にいるから発動するスキルだね。」
「グオ!?グオォォォ!!」
「…今度は？」
「なんだこいつ!?本当にスライムかぁ!!?…だそうだ。」
「体に何かが入って来る…!?これを止める方法は!!」
「止めるな、取り込め…一気に強くなるぞ。」
「…だが!!」
「お前は魔物だ…人間じゃない。ならば、少々違った方法で勝手に強くなっても良いだろう？」
「…くっ!!うおおっ!?」
元人間のベースが強いせいか、人間のルールに基づいた方法で強くなろうとするが…弱いスライムがレベルで強くなるのは至難の技だから、諦めて捕食で強くなれよ。
「…止まったか…熊はどうした？」
「お前の中だ、試しに熊を思い描いてみろ。」
ズモモ…とスライムは熊へと擬態した!!
その様子を助けた人間は驚く。
「スライムが熊に…!!」
「この姿は…儂なのか？」
「ああ、そうだ。スライム特殊特性の完全擬態による物だ。」
「力が漲るようだ…!!」
「熊だけの姿ではなくて、スライムの姿も強化されているぞ。…熊を捕食したおかげでな。」
熊を捕食という方法で倒したからではなく、あくまで捕食したから強くなったを強調しないと…勘違いされては困るからな。
その言葉で、おっさんの表情はきっと厳しくなっているだろうな。
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