ダイアログ・イン・ザ・ダーク

桜井雅也と言う男

俺は今迄必死に頑張った。

今から7年前、19才大学2年の夏、自転車に乗りながらスマホで彼女と会話をしていた。その時、女子高生が建物の角からキャッキャと回りを見ずに出て来た。一人の女子高生にぶつかりその子は怪我をして救急車で運ばれた。

それから警察の何日もの事情聴取の後、刑法209条・過失傷害罪に当たるとし書類送検され保護観察処分。未成年であったが故だが、近所での事故と言う事もありいづらくなった。引っ越しを余儀無くされ、大学も辞めた。勿論、彼女は去って行った。

暗い闇の中にいる様な生活が始まった。

それから必死に頑張った。迷惑をかけた親にも俺が更正する事が罪滅ぼしと思い頑張った。

就職した会社は学歴関係なく、成果をあげた者が認められる会社だった。そして昇進した。

そして今日、彼女と出会った。