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1.5
「大丈夫ですか!?」
声の主は女性だった、すごく慌ている様子だ
「はい、ゴホッ・・・・大丈・・・・夫です」
絶対に大丈夫じゃないくせに大丈夫と言ってしまう悪い癖だ
「いやいやいや、とりあえずこっちに」
それと同時に足音が遠ざかって行く
困った、何もできない
なにも動けず噴水の中で立っていると
前からまた足音が聞こえた。
「目、見えないんですか?」
聞かれた瞬間ドキッとはなったが当然か
この人に助けてもらわなければここから出ることすら不可能だ
「あぁ、ハイ実は」
「ごめんさい!気づかなくて」
「いや大丈夫ですよ、僕が言わなかっただけなんで」
「えっと、どうしよう」
「ごめんなさい、少し触りますね」
そしてまた手を引かれ噴水から抜け出した
そのあとその人に中庭の出口まで補助してもらったが
部屋まで案内しますと言われ断れず、最後まで送ってもらってしまった。
ありがたいと言えばありがたいが、何やってんだ僕という思いのほうが強かった
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