独り

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独り

部屋に一人、壁に寄りかかっていた。 小さな棚と机だけが置いてあるだけの質素な部屋の中でパソコンだけが光を放っていた。 まるで私の暗い感情を蝕んでいくように。 幼い頃に思い描いた未来は来なかった。 正確には、来たけれど長くなかった。 そして、もう自分がなんだったのかなんて覚えていない。 ただ、明日が来るから、成長するから、息をする。 不意に垂れ流していたラジオから音が聞こえてきた。 その時、私は神様が意地悪だと思った。
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