オルゴールと懐中時計
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オルゴールと懐中時計
懐中時計は時を刻まない。 オルゴールはかすれている音にあわせて女の子が踊る。 そのうち踊らなくなり、音も出なくなった。 また、私は忘れられていく。私も思い出を捨てていく。 なぜ、私はこんなになったんだろうか。 ずっと壁に寄りかかっていたから背中が痛い気がした。 目を閉じると流れるメロディーがあった。 たしか、あ…忘れた。 私はまた、六畳半の部屋に思いを詰め込んだ。
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