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「で、この度は申し訳ございませんでした」
スクルド様が再度謝罪して下さる。
スクルド様のせいじゃないのに。
「スクルド様、頭を上げてください」
神様に頭を下げられるなんて身が持ちません!!
「俺からも詫びよう。すまなかった」
クロノス様も頭を下げる。
やめてっ。泣きたくなるっ。
「僕が至らないばかりに、ごめんなさい」
カイロス様は頭を下げず、首を傾げた。
頭を下げると距離的に髪の毛が私に刺さるからね。
「3柱共、謝らないで下さいっ。謝らなきゃならないのはクズ山でしょっ。クズ山っ!なんであんたは謝らないのよっ」
見た目は幼児、中身はクズ大人のアンタよアンタ!!
「えー?俺?なんで?悪い事してないけど」
コイツ……
1回地獄へ堕ちろっ!!
「地獄へ堕ちたらマズいんだよね。ヘージくん」
カイロス様が微妙な顔をする。
いや、美し過ぎてもう目が潰れてしまうっ。
美人過ぎる〇〇なんて日本人にいたけど、あれって世間を煽るお世辞的な強ワードよね。
それに比べたらカイロス様の美しさはもう100人中100人皆見とれて美し過ぎるって言うと思う。
をっと、ちゃんと聞いてましたよ。
地獄へ堕ちちゃまずいって何でだろ。
疑問に思ったらクロノス様が話しはじめた。
「ヘージは異世界の勇者だったんだよ」
はい?
異世界転生?
今流行りの?
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