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私は考え込む。
クズ山の浄化に協力しても私には何も得にもならない。
考えると虫唾が走るけど、例えばクズ山が好きだったりするのであれば受けたりするんだろう。
そんなんだったらアサシン並の投擲スキルのヤンデレ元カノにでもお願いすれば早い話だったのに。
「いや、あの子は無理。魂が弱い。弱いからあんな風になってしまった訳だし、僕が加護与えても耐えられない」
さいでっかー。
詰んだな。
私がガッカリしている中クロノス様が考え込んでいる。
考え込んでいる姿も麗しいです。
「3人の加護を与えられるならば?どうだ、ゼン子」
きゅーん。
クロノス様にあだ名で呼ばれた。感激っ。
「どんな加護なんですか?私その手の話オタクじゃないので分かりかねます」
「表向きは俺の加護を。隠遁してカイロスとスクルドの加護をつける。神3つの加護じゃ曰く付きか逆に怪しまれたり狙われたりするから」
ナニソレ、ラクショー人生?
イヤイヤ連れはクズ山だし、確実に危ないし巻き込まれるしで嫌な予感しかない。
そもそも現に巻き込まれて死んでるし。
クズ山が幼児だからと言っても一応私女だし、守備範囲からハズれてはいるものの状況が異世界じゃ分からないからどうなるか分からない。
リスクしかないじゃん!!
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