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受け入れてからは早かった。
カイロス様、スクルド様の加護を受けて、そして主のクロノス様の加護を受けた。
時空間系統の加護。
ま、まぁなんて言えばいいのか。
チートより厨2臭っ。
「悪かったな」
クロノス様が不機嫌に言った。
ごめんね、クロノス様。
後は私の姿を変えるだけ。
フワッとキラキラした何かが全体を覆う。
わお!これってまさかの魔女っ子かなんかか?
まどか○ギカ?
いや、セーラーなんたら?
それともプリ○ュア?
テクマクマヤコンとか呪文唱えるか?
………言ってもどうせ男になっちゃいますけどね。
オカマかいっ。
髭生えるまでは男の娘でもいいケド。
どんな風貌になるか楽しみだ。
生前は平凡だったしね。
ブサイクでなければ何でもいいや。
顔良くなってもどうせクズ山と同行。
微妙~。
幼なじみになるなら2人共顔良いのってあまりいい感じがしない。
悪い予感しかしないのだ。
「ゼン子ってあんま欲ないよね。外見は希望言ってくれればなるべく答えるよ」
んー………
外見か。
普通でいーのですよ。
後はどーにでもなる。
あ、だけどNGな色だけは指定しとこっかな。
病弱や体質的に弱々しいと、強メンタル持ってても宝の持ち腐れ。
極端な色だけは避けよ………。
「体質が丈夫そうなら何でもいいです。なるべく派手ではないのでお願いします」
アルビノみたいな赤目紫目はカッコイイけど体質的にリスキーなイメージだし、漆黒や濡れ羽色とかお約束で忌み子とか魔族とか言われるの嫌だもの。
「OK」
「あ、申し遅れましたが私の加護の他にひとつ解釈のスキルを付けました。通訳よりは便利かと思いまして。私から鈴木善子サンへのプレゼントです。」
「スクルドさま、ありがとうございます」
あぁ、スクルド様天使様。
あ、神様でしたね。格下げしてしまってすみません。
こうして私のTS人生がはじまった。
周囲が暗転すると同時に気を失いそうになる。
「ゼン子、あまり無理するなよ。干渉出来ないけど俺達が感じてないわけじゃないからな。無事に人生終えて来いよ」
気を失う直前、クロノス様の声が頭に響いた。
その後意識が途絶えた。
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