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「何でゼンがいるんだ?」
声が幼児だからか甲高い。
子供の声で可愛いはずが、言い方が全然可愛くないっ。
何コレ、中身はまんまアイツなわけ?
絶望感たっぷりの私に死神風の神様が慰めるように肩を叩いた。
「済まないね。記憶はそのままなんだ。俺はクロノス。見ての通り、神様やってる」
お約束の挨拶をしてきた神様。
どう見ても死神だわっ。
BLE〇CHみたいな格好ではないけど。
黒装束でデスサイズ、顔が良くなきゃ似合わない格好。
スタイル良いんですね、ありがとうございます。
私は思わず拝んだ。
「なんだ、ゼンのタイプってこーゆータイプだったんだ。俺の風貌に靡かないから不思議だったんだー」
ミニチュア平次がいつものように軽く言ってきた。声は可愛いのに内容が残念だっ。
「タイプじゃないけど。余計なお世話よ。神様なんだから拝んでいーじゃないっ」
そーよ、顔はタイプとかない。
態度や風格、声に話し方はタイプあるけど。
クロノス様は顔だけじゃない、全体的にかっこいい。どっかの顔だけの誰かさんとは違うのっ!!
「ありがとう」
あ……もろ筒抜けだったの忘れてた。
カイロス様も肩震わせて笑ってる。
クロノス様も聞き流して下さればいーのにっ。
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